犬の涙やけ、原因と対策は?フード選びや日々のケアで改善できる?
犬の涙やけの原因と対策を解説。フードの見直しや正しいケア方法、動物病院へ相談する目安もわかります。

犬の涙やけ、原因と対策は?フード選びや日々のケアで改善できる?
愛犬の目の下が、涙でいつも濡れていたり、茶色く変色したりしていませんか?「涙やけ」と呼ばれるこの状態は、見た目の問題だけでなく、皮膚の炎症や不快感につながることもあります。多くの飼い主さんが悩む涙やけですが、その原因は一つではありません。
この記事では、犬の涙やけがなぜ起こるのか、考えられる原因から、食事の見直し、ご家庭でできる日々のケア方法、そして動物病院へ相談するべきサインまでを分かりやすく解説します。愛犬のつらそうな表情を、すっきりとした笑顔に変えてあげるためのヒントを見つけていきましょう。
🐾 この記事の要約(3つのポイント)
- 🐾 涙やけは、涙が目からあふれ出て、毛に付着した成分が酸化・変色して起こります。
- 🐾 原因は、涙の通り道(鼻涙管)の問題、食事やアレルギー、目にゴミが入るなどの刺激が考えられます。
- 🐾 対策は、こまめに拭き取るケアが基本ですが、フードの見直しや、続く場合は動物病院での原因特定が重要です。
この記事でわかること
- 犬の涙やけが起こる仕組み
- 涙やけの主な原因
- 涙やけ対策のためのフード選びのポイント
- 自宅でできる日々のケアと予防法
- 動物病院に相談するべき症状の目安
そもそも犬の「涙やけ」って何?なぜ起こるの?
犬の「涙やけ」とは、目の周りの毛が、涙によって赤茶色や黒っぽく変色してしまう状態を指します。涙そのものに色が付いているわけではありません。涙に含まれる「ポルフィリン」という鉄分を含む成分が、空気に触れて酸化したり、皮膚の常在菌と反応したりすることで、色素沈着を起こすのが主な仕組みです。
涙は本来、目の表面を潤し、ゴミやホコリを洗い流す大切な役割を担っています。そして、目頭にある「鼻涙管(びるいかん)」という細い管を通って鼻へ抜けていきます。しかし、何らかの理由で涙の量が増えたり、鼻涙管が詰まったりすると、涙が目からあふれ出てしまい、涙やけにつながるのです。
すべての目やにが問題なわけではありません。しかし、色や量によっては病気のサインの可能性もあります。日頃から愛犬の目の状態を観察しておくことが大切です。
| 状態 | 色や特徴 | 対応の目安 |
|---|---|---|
| 正常な涙・目やに | 無色透明、または少量の乾燥した黒っぽいもの | 日々のケアで優しく拭き取る |
| 注意したい涙やけ | 常に濡れており、毛が赤茶色や黒っぽく変色 | 食事やケアを見直し、続く場合は受診を検討 |
| 病気のサインかも | 黄色や緑色の膿のような目やに、目をしょぼしょぼさせる、白目が赤い | 早めに動物病院へ相談 |
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犬の涙やけ、考えられる主な原因
涙やけの原因は多岐にわたります。生まれつきの体の構造から、アレルギー、食事内容まで、様々な要因が考えられます。愛犬がどれに当てはまるか考えてみましょう。
涙の通り道(鼻涙管)の問題
生まれつき鼻涙管が細かったり、カーブがきつかったりすると、涙がスムーズに流れず、あふれやすくなります。特にトイ・プードル、マルチーズ、シーズー、チワワなどの犬種でよく見られます。また、アレルギーや感染症による炎症で鼻涙管が詰まってしまう「鼻涙管閉塞」という状態も原因になります。
目に刺激がある場合
目に物理的な刺激が加わることで、防御反応として涙の量が増えることがあります。
- まつ毛や被毛の刺激:逆さまつげやまぶたが内側に入る「眼瞼内反症」、目の周りの毛が伸びて目に入ることなどが刺激になります。
- 異物やアレルゲン:ハウスダスト、花粉、シャンプーなどが目に入ることも原因です。
- 目の病気:結膜炎や角膜炎、緑内障など、目の病気によって涙が増えることもあります。目が赤い、しょぼしょぼするなどの症状があれば、特に注意が必要です。
食事内容やアレルギー
特定の食べ物に対するアレルギーや不耐性が、体全体の軽い炎症反応を引き起こし、涙の量を増やしたり、涙の成分を変化させたりすることがあると考えられています。また、消化に合わないフードは、体内に老廃物を溜め込みやすくし、それが涙やけの一因になるという説もあります。今まで平気だったフードでも、年齢とともに合わなくなるケースも少なくありません。
涙やけ対策としてのフード選びのポイント
涙やけの対策として、毎日の食事を見直すことは有効なアプローチの一つです。フードを選ぶ際は、消化しやすく、愛犬の体に合ったものを選ぶのが基本です。
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消化しやすい高品質なタンパク質 主原料として、鶏肉、ラム肉、魚などの良質な動物性タンパク質が使われているフードを選びましょう。消化の負担が少ないと、体内の老廃物が溜まりにくくなると考えられています。
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アレルゲンになりにくい食材 食物アレルギーが疑われる場合は、獣医師と相談の上、アレルギーの原因になりにくいタンパク質(ラム、魚、鹿肉など)を単一で使用したフードや、穀物不使用(グレインフリー)のフードを試してみるのも一つの方法です。ただし、自己判断でアレルゲンを特定するのは難しいため、気になる場合は動物病院で相談しましょう。
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人工添加物が少ないもの 着色料や香料、保存料などの人工添加物が、体質によっては体に合わないことがあります。できるだけ添加物が少なく、シンプルな原材料のフードを選ぶと安心です。
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腸内環境をサポートする成分 腸の健康は体全体の健康につながります。オリゴ糖や食物繊維などのプレバイオティクスや、乳酸菌などのプロバイオティクスが配合されたフードは、腸内環境を整える助けになり、結果として体質改善につながる可能性があります。
フードを切り替える際は、1週間〜10日ほどかけて、今までのフードに少しずつ新しいフードを混ぜながら、ゆっくりと移行してください。急な変更は、お腹を壊す原因になります。
家庭でできる涙やけのケアと予防法
涙やけの改善と予防には、日々のこまめなケアが欠かせません。根気強く続けることで、皮膚を清潔に保ち、症状の悪化を防ぐことができます。
こまめに優しく拭き取る
涙やけケアの基本は、あふれた涙を放置しないことです。涙で濡れた部分を、1日に数回、人肌のお湯で湿らせたコットンやガーゼ、または刺激の少ないペット用のウェットティッシュで優しく拭き取ります。ゴシゴシこすると皮膚を傷つけてしまうので、押さえるようにして水分を吸い取るのがポイントです。拭いた後は、乾いたコットンなどで水分をしっかり取り除き、湿ったままにしないようにしましょう。
目の周りの毛をカットする
目の周りの毛が伸びて目に入ると、刺激になって涙が増える原因になります。また、毛が長いと涙が付着しやすく、雑菌も繁殖しやすくなります。トリミングサロンで定期的にカットしてもらうか、自宅で行う場合は先の丸いハサミを使い、愛犬が動かないように注意しながら慎重に行いましょう。
生活環境を清潔に保つ
ハウスダストや花粉も目の刺激になります。こまめに掃除をし、空気清浄機を活用するなどして、愛犬が過ごす空間を清潔に保つことも大切です。愛犬のベッドやブランケットも定期的に洗濯しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 涙やけは病気ですか?
A. 涙やけ自体は病名ではありませんが、背景に目の病気(結膜炎、角膜炎、鼻涙管閉塞など)やアレルギーが隠れていることがあります。特に、急に涙の量が増えたり、黄色や緑色の目やにが出たり、目を痛そうにしている場合は、病気のサインかもしれません。早めに動物病院を受診してください。
Q. 涙やけに効くサプリメントはありますか?
A. 目の健康維持をサポートする成分や、涙やけの原因となるポルフィリンの排出を助けるとされるサプリメントが市販されています。しかし、効果には個体差があり、根本的な原因が解決しない限り改善は難しいことが多いです。使用する前に、まずは獣医師に相談することをおすすめします。
Q. 涙やけは一度なると治らないのですか?
A. 原因によります。例えば、フードが原因であれば、体に合うフードに変えることで新たな涙やけは防げます。鼻涙管の詰まりが原因であれば、動物病院での洗浄などの処置で改善することがあります。一度変色してしまった毛は元には戻りませんが、原因を取り除き、日々のケアを続けることで、新しく生えてくる毛はきれいな状態を保つことができます。
まとめ
犬の涙やけについて、その原因から対策までご紹介しました。
- 涙やけは、あふれた涙の成分が変色することで起こります。
- 原因は、体の構造、目の刺激、食事やアレルギーなど様々です。
- 対策の基本は、目の周りを清潔に保つ日々のケアです。
- 消化しやすく、愛犬の体質に合ったフードを選ぶことも重要です。
- 目を痛がる、目やにの色がおかしいなど、異常があれば動物病院に相談しましょう。
涙やけは多くの飼い主さんが直面する悩みですが、原因に合わせたアプローチで改善が期待できます。日々のケアを続けながら、フードを見直したり、時には専門家の力を借りたりして、愛犬の快適な毎日をサポートしてあげてください。気になる症状が続く場合は、自己判断せずに、かかりつけの獣医師に相談することが解決への一番の近道です。
🐾 愛犬・愛猫ケアのミニクイズ!
Q. 愛犬に涙やけが見られたとき、フード以外でまず見直したいケアはどれでしょう?
- A) 目の周りをこまめに優しく拭き、清潔に保つ
- B) すぐに市販の目薬を使う
- C) 散歩の時間を短くする
【正解】 A) 目の周りをこまめに優しく拭き、清潔に保つ
【解説】 涙やけケアの基本は、涙で濡れた部分を放置せず、清潔で乾いた状態に保つことです。雑菌の繁殖を防ぎ、皮膚炎の予防にもつながります。自己判断で市販の目薬を使うのは、症状を悪化させる可能性もあるため、必ず獣医師の指示に従いましょう。
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参考情報
- 獣医学論文
- 大学・公的機関
- 獣医療関連学会



