犬の健康

犬がおしりをこする原因は?病気や寄生虫のサインと家庭でできる対処法

犬がおしりをこする行動には、肛門腺の問題や寄生虫など様々な原因が考えられます。家庭でできる観察ポイントと動物病院へ行く目安を解説します。

著者: ペットヘルスケア・ジャーナル編集部監修: 野尻(本メディア監修責任者)
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犬がおしりをこする原因は?病気や寄生虫のサインと家庭でできる対処法

犬がおしりをこする原因は?病気や寄生虫のサインと家庭でできる対処法

愛犬が床やカーペットにおしりをこすりつけて進む、通称「おしり歩き」。そのユニークな姿に思わず笑ってしまった経験があるかもしれません。しかし、この行動は犬にとって不快感やかゆみがあるサインかもしれません。「どうしてこんなことをするの?」「もしかして病気?」と心配になる飼い主さんも多いでしょう。

この記事では、犬がおしりをこする行動の裏にある主な原因から、家庭でできる観察ポイント、そして動物病院へ連れて行くべき目安まで、わかりやすく解説します。愛犬の小さなサインに気づき、適切に対応するためのヒントが満載です。

🐾 この記事の要約(3つのポイント)

  • 🐾 犬がおしりをこする最も一般的な原因は、肛門腺の違和感やトラブルです。
  • 🐾 内部寄生虫や皮膚炎、アレルギーなどもかゆみを引き起こす原因となります。
  • 🐾 行動が頻繁に続く、痛がる、腫れているなどの場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。

この記事でわかること

  • 犬がおしりをこする主な原因
  • 家庭で観察すべきポイント
  • 動物病院へ行くべき症状の目安
  • 肛門腺のケアと予防について

犬がおしりをこする時に考えられる主な原因

犬がおしりをこする行動には、いくつかの原因が考えられますが、最も多いのは肛門周りの違和感です。犬は言葉を話せないため、かゆみや不快感を解消しようとしてこのような行動をとります。具体的にどんな原因があるのか見ていきましょう。

主な原因として、肛門腺のトラブル、寄生虫、皮膚の炎症などが挙げられます。それぞれの特徴を知ることで、愛犬の状態をより深く理解できます。

原因主な特徴家庭でのチェックポイント
肛門腺トラブルおしりを気にして舐める、独特の臭いがある肛門の周りが腫れていないか、赤くなっていないか
内部寄生虫便に白い粒(瓜実条虫)が見えることがある便の状態、食欲、体重の変化
皮膚の炎症・アレルギーおしり周り以外も痒がっている、皮膚が赤い、脱毛脱毛、フケ、発疹がないか、特定の食べ物の後ではないか
汚れや異物排便後にこすることが多いおしり周りに便や草、毛玉などが付着していないか

肛門腺のトラブル

肛門腺は、犬の肛門の左右(時計の4時と8時の位置)にある一対の袋状の器官で、個体を識別するための臭いを持つ分泌液が溜まっています。通常、排便時に便と一緒に分泌液が排出されますが、何らかの理由でうまく排出されずに溜まりすぎると、犬は不快感を覚えておしりをこすることがあります。これを「肛門腺炎」や「肛門腺破裂」に進行させないためのサインと捉えることもできます。

内部寄生虫

特におしり周りのかゆみを引き起こす代表的な寄生虫に「瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)」がいます。ノミが体内にいることで感染することが多く、成虫になると片節と呼ばれる米粒のようなものが便に混じったり、おしり周りに付着したりします。これが強いかゆみの原因となります。

皮膚の炎症やアレルギー

アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどによって、全身にかゆみが出ることがあります。その一環として、おしり周りにも炎症が起こり、かゆみからおしりをこする行動が見られることがあります。

💡 お家でできる飼い主チェックリスト

動物病院へ行くべき?受診の目安

犬がおしりをこする行動は、一度や二度であれば様子を見ても良いかもしれませんが、頻繁に繰り返す場合や他の症状を伴う場合は、動物病院への受診をおすすめします。 飼い主さんの判断で様子を見ている間に、症状が悪化してしまう可能性があるからです。

特に、以下のようなサインが見られる場合は、早めに獣医師に相談してください。

  • おしりをこする行動が毎日続く
  • 肛門の周りを触ると痛がる、怒る
  • 肛門の脇がぷっくりと腫れている、または出血や膿が出ている
  • 元気がない、食欲が落ちている
  • 下痢や嘔吐を伴う
  • 便に血や寄生虫のようなものが見える

例えば、「昨日から急にしきりにおしりをこすり、キャンと鳴いた」といった場合は、肛門腺が化膿して強い痛みが出ている(肛門腺炎)可能性も考えられます。自己判断はせず、専門家である獣医師の診察を受けましょう。

家庭でできるケアと予防法

おしりをこする行動の原因によっては、日々のケアで予防や軽減が期待できるものもあります。ただし、すでに症状が出ている場合は、まず動物病院で原因を特定してもらうことが最優先です。

肛門腺のケア

肛門腺液が溜まりやすい体質の犬の場合、定期的な「肛門腺絞り」が必要です。これは、指で肛門腺を圧迫して分泌液を排出させる処置です。多くのトリミングサロンや動物病院で実施してくれます。ご家庭で行う場合は、正しい方法を獣医師やトリマーに教わってからにしましょう。無理に行うと肛門腺を傷つけてしまう危険性があります。

寄生虫の予防

瓜実条虫はノミが媒介するため、定期的なノミ・マダニ予防薬の投与が非常に重要です。また、動物病院で定期的に便検査を受け、必要に応じて駆虫薬を投与してもらうことで、内部寄生虫のリスクを減らすことができます。

清潔と食事管理

排便後におしり周りが汚れている場合は、ペット用のおしりふきなどで優しく拭き取り、清潔に保つことが大切です。特に長毛の犬種は汚れやすいので注意が必要です。 また、食物繊維が豊富なバランスの取れた食事は、健康的な便の形成を助け、排便時に自然に肛門腺が排出されるのを促すことがあります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 肛門腺絞りはどれくらいの頻度で必要ですか?

A1. 必要な頻度は犬の個体差が非常に大きいです。生涯まったく必要ない犬もいれば、月に一度程度のケアが必要な犬もいます。おしりをこする頻度が増えたり、肛門周りを気にしたりする様子が見られたら、動物病院で溜まり具合をチェックしてもらうのが良いでしょう。

Q2. ストレスでおしりをこすることはありますか?

A2. 一般的に、おしりをこする直接的な原因がストレスであることは稀です。多くは物理的なかゆみや不快感によるものです。ただし、ストレスが原因で体を過剰に舐めたり(常同行動)、免疫力が低下して皮膚炎が悪化したりすることはあるため、間接的な要因になる可能性は否定できません。

Q3. 子犬がおしりをこすります。大丈夫でしょうか?

A3. 子犬がおしりをこする場合、特に内部寄生虫の可能性を考慮する必要があります。母犬からの感染や、お散歩デビューで他の犬の便から感染するリスクもあります。子犬のうちは、動物病院で定められたプログラムに沿って、定期的な駆虫を行うことが非常に重要です。

まとめ

愛犬がおしりをこする行動について、その原因と対処法を解説しました。最後に、大切なポイントをもう一度確認しましょう。

  • 犬がおしりをこする最も一般的な原因は肛門腺の不快感です。
  • 寄生虫、皮膚炎、汚れなども原因として考えられます。
  • 行動が頻繁に続く、痛がる、腫れているなどのサインがあれば、迷わず動物病院を受診してください。
  • 定期的な寄生虫予防や、必要に応じた肛門腺ケアが予防につながります。

おしりをこする行動は、愛犬が送る「ちょっと助けて」のサインかもしれません。一過性のものなのか、それとも治療が必要な問題が隠れているのかを注意深く観察することが大切です。この記事を参考に、愛犬の健康管理にお役立てください。もし少しでも不安な点があれば、かかりつけの獣医師に相談することをおすすめします。

🐾 愛犬・愛猫ケアのミニクイズ!

Q. 犬がおしりをこする行動を見つけたとき、飼い主がまず確認したい、最も一般的な原因は何でしょう?

  • A) 食べ過ぎによる満腹感
  • B) 肛門腺の違和感やトラブル
  • C) 飼い主への愛情表現

【正解】 B) 肛門腺の違和感やトラブル

【解説】 犬がおしりをこする最も一般的な原因は、肛門腺に分泌物が溜まることによる不快感です。もちろん、寄生虫や皮膚炎など他の原因も考えられるため、行動が続く場合は動物病院で正しく診断してもらうことが重要です。

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