しつけ・行動

犬の食糞をやめさせたい!考えられる原因と今日からできる対策

犬の食糞でお悩みの飼い主様へ。うんちを食べる原因を解説し、食事やしつけ、環境改善でできるやめさせ方を紹介します。

著者: ペットヘルスケア・ジャーナル編集部監修: 野尻(本メディア監修責任者)
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犬の食糞をやめさせたい!考えられる原因と今日からできる対策

愛犬が自分のうんちを食べてしまう「食糞」。初めて見るとショックを受け、どうしてやめさせたら良いのか悩んでしまいますよね。この行動は、実は多くの飼い主が経験する悩みの一つです。

食糞には、子犬の好奇心からくるもの、栄養的な問題、ストレス、あるいは病気のサインまで、さまざまな原因が考えられます。原因がわかれば、適切に対処することができます。

この記事では、犬が食糞をする理由を分かりやすく解説し、ご家庭で今日から始められる具体的な対策や、動物病院に相談するタイミングについてご紹介します。愛犬との快適な暮らしのために、一緒に解決策を見つけていきましょう。

🐾 この記事の要約(3つのポイント)

  • 🐾 食糞には行動や心理、栄養面など様々な原因があります。
  • 🐾 まずは食事内容を見直し、すぐに片付ける環境を作ることが基本です。
  • 🐾 続く場合は病気の可能性も考え、動物病院に相談することが大切です。

この記事でわかること

  • 犬が食糞をする主な原因
  • 家庭でできる具体的なやめさせ方
  • 食事や環境の見直しポイント
  • 動物病院に相談すべきケース

なぜ?犬がうんちを食べる主な原因

犬がうんちを食べる行動(食糞)には、単一の原因があるわけではなく、複数の要因が絡み合っていることが多いです。主な原因は、「行動・心理的なもの」「栄養・食事に関するもの」「医学的なもの」の3つに分けられます。

子犬の場合は、好奇心から口に入れて味や感触を確かめているだけのこともあります。また、母犬が子犬のお尻を舐めて排泄を促し、その便を食べて巣を清潔に保つ習性があり、その名残という説もあります。

成犬の場合は、フードが体に合わず未消化のまま便として出てしまい、まだ食べ物の匂いがするために食べてしまうことがあります。他にも、飼い主さんの気を引きたかったり、退屈で手持ち無沙汰だったりという心理的な理由も考えられます。

原因の分類具体的な例家庭での観察ポイント
行動・心理的な原因飼い主の気を引きたい、退屈、過去の不適切なトイレトレーニング特定の状況で食べるか(留守番中など)、他にストレスサインはないか
栄養・食事に関する原因空腹、フードが合っていない(未消化便)、栄養不足フードの量や回数は適切か、便の状態(形、色)はどうか
医学的な原因消化器系の病気(消化酵素不足など)、寄生虫、内分泌疾患下痢や嘔吐、体重減少など、食糞以外の症状はないか

💡 お家でできる飼い主チェックリスト

家庭でできる食糞のやめさせ方・対策

食糞をやめさせるには、原因に合わせたアプローチが効果的です。環境、食事、しつけの3つの側面から対策を行いましょう。最も重要で即効性があるのは、うんちをすぐに片付けて食べられないようにすることです。

1. 環境を整える(すぐに片付ける)

食糞は、一度経験すると癖になりやすい行動です。そのため、物理的に食べさせない環境を作ることが何よりも大切です。

  • 排泄後はすぐに片付ける: トイレシートや庭で排泄したら、愛犬が興味を示す前にすぐに片付けましょう。
  • 散歩中はリードを短く: 散歩中に他の犬のうんちを食べてしまう場合は、リードを短く持ち、拾い食いをさせないように注意深く観察します。

2. 食事を見直す

フードが体に合っていないと、栄養が十分に消化・吸収されず、未消化のまま便に出てしまうことがあります。これが食糞の原因になることがあります。

  • 消化の良いフードを選ぶ: 高品質で消化性の高い原材料を使ったフードを検討してみましょう。獣医師に相談して、愛犬に合ったフードを探すのがおすすめです。
  • 食事の回数を増やす: 空腹が原因で食糞をしている可能性もあります。1日の食事量は変えずに、回数を2〜3回に分けて与えることで、空腹の時間を減らすことができます。

3. しつけとコミュニケーション

食糞は、飼い主さんの気を引くための行動である場合もあります。叱るのではなく、良い行動を教えていくことがポイントです。

  • 叱らず、騒がず、無視する: 愛犬がうんちを食べた時に「ダメ!」と大騒ぎすると、「これをすれば構ってもらえる」と学習してしまうことがあります。冷静に、無言で片付けましょう。
  • 気をそらして褒める: 排泄後、うんちに興味を示しそうになったら「おいで」と呼び、愛犬が飼い主さんの元へ来たらたくさん褒めておやつをあげます。うんちよりも良いことがあると教えるのが目的です。
  • 退屈させない: 散歩の時間を長くしたり、知育トイで遊んだりして、愛犬の心と体を満たしてあげましょう。退屈やストレスが軽減され、問題行動が減ることがあります。

食糞で考えられる病気と動物病院へ行く目安

ほとんどの食糞は行動や習慣によるものですが、中には病気が隠れている可能性もあります。特に、成犬になってから急に食糞が始まった場合は注意が必要です。

考えられる病気としては、膵外分泌不全(すいがいぶんぴふぜん)のように消化酵素がうまく分泌されず、消化吸収ができない病気があります。また、クッシング症候群などの内分泌系の病気では食欲が異常に増進し、食糞につながることがあります。内部寄生虫がいる場合も、栄養を奪われて食糞をすることがあるとされています。

以下の様子が見られる場合は、一度動物病院を受診しましょう。

  • 成犬になってから急に食糞が始まった
  • 下痢、嘔吐、体重減少など、他の症状も見られる
  • 家庭での対策を数週間試しても、全く改善しない

受診する際は、いつから食糞が始まったか、どんなうんちを食べるか、食事内容、他に気になる症状などを記録して伝えると、診察がスムーズに進みます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 子犬の食糞は自然になくなりますか?

A1. 好奇心からくる子犬の食糞は、成長とともに関心が薄れて自然になくなることも多いです。しかし、習慣化してしまうと成犬になっても続くことがあります。子犬のうちから「うんちはすぐに片付ける」「食べそうになったら気をそらす」といった対策をして、習慣にさせないことが大切です。

Q2. 食糞防止用のサプリメントは効果がありますか?

A2. うんちの味や匂いを不味くして食べなくさせるためのサプリメントがあります。個体差があり、効果が見られる犬もいれば、全く気にしない犬もいます。これだけに頼るのではなく、環境の改善やしつけと並行して試すのが良いでしょう。使用する前には、かかりつけの獣医師に相談することをおすすめします。

Q3. 他の犬や猫のうんちを食べるのはなぜですか?

A3. 特に猫のフードは高タンパク・高脂質であるため、猫のうんちは犬にとって魅力的に感じられることがあります。他の犬のうんちを食べるのも、未消化物や匂いに興味を引かれている可能性があります。対策の基本は同じで、散歩中に注意を払い、食べさせないようにすることが重要です。

Q4. 叱ってはいけないのはなぜですか?

A4. 食糞を叱ると、犬は「うんちをすること自体が悪いことだ」と勘違いしたり、「飼い主が見ていないところで食べよう」と隠れて食べるようになったりする可能性があります。これでは問題の解決が難しくなります。叱る代わりに、食べなかった時に褒める、気をそらすといったポジティブな方法で教える方が効果的です。

まとめ

犬の食糞は、飼い主さんにとって悩ましい行動ですが、その背景には様々な理由があります。まずは、愛犬の行動をよく観察し、原因を探ることから始めましょう。

  • 食糞の原因は行動、栄養、心理、病気と多岐にわたります。
  • 最も重要な対策は「うんちをすぐに片付ける」ことです。
  • 食事の見直しや、散歩・遊びで退屈させない工夫も効果的です。
  • 叱るのではなく、食べなかった時に褒めて良い行動を教えましょう。
  • 体調変化を伴う場合や、対策をしても改善しない場合は、迷わず動物病院に相談してください。

食糞の改善には時間がかかることもあります。焦らず、根気強く愛犬と向き合っていくことが大切です。この記事で紹介した対策が、愛犬との健やかな毎日を取り戻す一助となれば幸いです。

🐾 愛犬・愛猫ケアのミニクイズ!

Q. 愛犬がうんちを食べようとしている瞬間に、飼い主として最も望ましい対応はどれでしょう?

  • A) 大声で「ダメ!」と叱ってやめさせる
  • B) 「おいで」と呼び、来たら褒めておやつをあげる
  • C) 無視して、食べ終わるのを待つ

【正解】 B) 「おいで」と呼び、来たら褒めておやつをあげる

【解説】 叱ることは逆効果になる可能性があります。無視するだけでは行動が習慣化してしまいます。うんちへの興味を別の楽しいこと(飼い主の元へ行くと褒められる)にそらし、良い行動を教えていくことが最も効果的なアプローチです。

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参考情報

  • 獣医学行動学に関する論文
  • 大学動物医療センターの公開情報
  • 獣医師向け専門誌